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ぞうれっしゃよ急げ やみをさいて走れ

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やぁ、みなさん元気?

 

もうさすがにこのブログの存在忘れ去られてしまっていると思いますが、

こちとらフィリピン出張中で、

仕事以外やることなくて暇でしょうがないので、

バンドのブログの断片すらマジでないけど、

久しぶりに書こう書こうと思って書いていなかったことを書きますね。

 

それでは本編をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

あれは去年の9月の夜、僕の携帯に1件のメールが届いた。

 

発信元は中学時代の音楽の先生。

また自身がやられているコンサートの案内かなと思い開いてみると、

そこには、

今岐阜にいますか?助けてください、ピンチなの。とあった。

 

いやいや送る相手間違えてね?

とは思ったが、どうやらそうではないらしい。

ならばただ事じゃなさそうだぞと、とりあえず話を聞くことにした。

 

 

昨年、地域の子供を集めて小さな公演を行った。

演目はサウンドオブミュージックで

劇らしい劇でもなく、みんなで歌って踊った程度。

その時トラップ大佐役として出演した方に今年も依頼していたのだけれど、

急遽出演できなくなってしまい途方に暮れ、やむなく僕に連絡をしてきたとのことだった。

歌が少しあるだけ、踊りとかはありませんとのこと。

 

 

奥さんに話すと、

ニヤニヤしながら出ろ出ろと囃し立ててくる。

ていうか、アンタは出るね。

アンタそんなの断れんよ。

なんて言ってくる。

 

でも赤ちゃん生まれるでバタバタするやろうし、ね?

と求めると、

いやアンタどっちみち土日も仕事行くやんけ。

出ようが出まいが関係ないわ。

とバッサリ切り捨てられた。

 

 

話のニュアンスから、

まぁ、そこらの子供集めてその辺の公民館でも借りてやるやつやろ、

と思いつつ、

でもなぁ、練習とか本番とか、時期的に忙しいしな。

なんて唸っていたら、

もうあなたしかいません。

とりあえず1度練習に来てくれませんか。

お願いです。

なんてメールが矢継ぎ早にきてしまい、渋々練習を観に行くことにした。

 

 

 

会場に着くと、

まず、実行委員の方が出てきて唐突に

この度はありがとうございます、と深々と頭を下げられた。

保護者の方々にも同じように頭を下げられ、

どんな声か楽しみです〜なんて言われた。

 

 

あれ?俺、OK出したっけ?

え、出した?

出してなくね?

と困惑しているうちに子供たちの練習が始まった。

 

 

だいたい6歳〜中学生くらいまでの子供たちがざっと十数人。

昨年もやっているからか、想像よりもずっとレベルが高い。

中には劇団四季を狙ってるらしい子なんかもいてなんかすごく上手い。

その子がみんなを引っ張っていて、全体の底上げをしている。

歌もしっかりしているし、

何よりみんな無垢な笑顔で、観ているだけで泣きそうになる。

 

 

はっきり言ってこれはダメだなと思った。

こんなのとても僕の出る幕じゃない。

高校出てからまともに声楽なんてやってないから、丸8年は素人をしている。

そもそも経験値ったって3年だけやし。

キホンのキも学ぶことなく、

クラスメイトのりえこさんに恋してたんすから。

関係者や保護者の方からの期待も考えると、恥をかくだけだ。

なによりこんなに一生懸命やっているこの子たちに申し訳ない。

やっぱ断ろう。

 

そうはっきりと決めた時、子供達の劇が終わった。

 

 

 

子供たちは、

あの人誰なんだろうとチラチラとこちらを見ている。

 

 

先生:

それではトラップ大佐をお願いしている野呂さんです。

みんなの劇の感想を言ってもらいましょう。

 

 

一斉にこちらを向く子供たち。

その瞳に陰りはなく、みんなキラキラした目をしている。

 

ここで僕が断ったらどうなるんだろうか、

代わりはいるのだろうか、

いやいやそんなの知ったことじゃない。

ついていけるわけがない。

断るんだ俺、さぁ潔く断れ!!!

 

 

 

 

 

野呂さん:

いや〜とても素晴らしい演技でした!

これからトラップ大佐として宜しくお願いします!!!

 

 

 

あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

 

 

 

 

そんな風にして、あっけなく出演が決まり、

その本番が今年の1月と、3月に行われていたのでした。

この私が、あの高名なトラップ大佐となり、

子供達を叱責し、子供達の歌に心打たれ、エーデルワイスを歌いました。

全然聞いてなかったけどがっつり台詞も芝居もありました。

 

 

家族はもちろん、知り合いにもバレませんようにと祈っていたけれど、

奥さんのおじいさんがどこぞでチラシをもらってきて、速攻でバレました。

知り合いからもバンバン激励の電話をいただきました。

10年くらい会ってない人からも見に行くね!とお電話をいただいたりした。

当日のパンフレットにも、

思い切りピンの写真とプロフィールが載りました。

 

外部の先生が指導にみえたり、

衣装をしっかり揃えていたりして、

あれ?なんか規模でかくない?

家族が見にくる程度の公民館でやるんちゃうの?

と思っていたら、

某文化会館でお客さん600人満席というしっかりしたコンサートでした。

 

あーこれはよく頑張った。

わけのわからんままよくやった。

僕がトラップ大佐役で先生がマリア役だったのは困惑したけど。

 

なんだかよくわからないうちに、

やめてしまったはずのことを、またやっている。

 

 

コンサートの帰り道、

どこからか、そういうふうにできている、という声が聞こえた気がした。

 

僕はうーむ、と腕を組んだ。

 

 

 

続く(続くんすよコレ!)

 

 

 

写真、

うちの会社に住み着く野良猫が、

うちの会社で赤ちゃんを産んだ。

エサ代は経費で落とせませんので、みんなで手分けして買ってます。

 

 

 

My Favorite Things / Richard Rodgers

 

 


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