<< 例えばドアが閉じられてても蹴破ればいいだけの話やしね。 | main | ルーム!サイド!目視! 2 >>

ルーム!サイド!目視!




あれ?
免許のことって書いたっけ?
書いてない?
じゃあたいして他に書くこともないし書きますね。





あれは大学卒業を目前に控えた春休みのこと。
孝行息子な僕は春休みを利用して忙しい父の仕事を手伝うことになった。
その仕事の内容というのもいたって簡単で、
週に3回、製品を関市から豊田市まで納品するというものだった。

初日、会社に行くと
そこには荷台がアルミ板でできているミッション車の明らかなトラックが停まっていた。


いや、これトラックじゃん。
俺乗れんやろ。

は?なんで?

いやいやだって俺普通免許やお。
これ中型ちゃうの?

乗れるわ。

ほんとに?
普通免許で乗れんのこれ?

なんやようわからんけど乗れるわ。
絶対乗れる。
俺が言うんやで間違いねえ。

(あ、こいつ面倒臭がって考えてねぇ)
あ、そうすか。



こうして孝行息子の納品が始まることとなったのである。


朝は5時には出発し、
2時間かけて豊田市の納品先へと車を走らせ、
納品してからまた2時間かけて戻ってくる。

さらに恵那から豊田に抜ける辺りの山道では
冬だったからか道がツルツルに凍っており、
なかなか過酷な環境での納品ではあった。

けれども元々運転は好きだし、
綺麗な朝の街を眺めながら
東海ラジオの朝の情報番組、モルゲンに耳を傾けていればちっとも苦じゃなかった。
むしろ心地よいくらいだった。


そんな日々が1か月ほど続いたある日、
納品を終え車に乗った時、微かな尿意を覚えた。
だが、それはあくまで「微かな尿意」だったため、
あまり気にもとめずエンジンをかけ出発した。

完全に、それが命取りだった。


2時間後、
会社まであと5分足らずのところで僕はアクセルをベタ踏みしていた。
2時間のうちに「微かな尿意」は、「強大な尿意」に変わっていたのだ。
隠さず書こう、ちびりそうだった。


あの時、ちゃんとしてくるべきだった。
なんて言ってももう遅い、時は足早に今を置き去りにするのだ。

こうなったら何がなんでも会社まで我慢しなければ!!
とレーサーのごとく爆走していた。


そして会社まであと3分のところに差し掛かった時、
道路脇の茂みからフッと何かが動くのが見えた。

ふと視線をそちらにやるとその瞬間、
あの強大だったはずの尿意はどこかに消え去ってしまっていた。

しまった!!
と思った時には全ては動き出していたのだ。

紺色の服をまとっているおっさんがいる。
謎の機械をこちらに向けている。

ブレーキを踏みながら前方に目をやると
すぐそこの公民館から同じ服を着た別のおっさんが両手を挙げて手招きしている。

やられた。
その道で警察が張っていたのだ。

速度50kmの車の往来が少ない山に囲まれた道。
ネズミを取るには確かにもってこいだ。


誘導されるがまま公民館の駐車場へと入った。
それまで無事故(相手がいい人)、無違反(なぜか免除)を貫いてきたが、
さすがにこれはどうにもならない。
もうゴールド免許は諦めなければならない。



いやースピード出てたねー!

はぁ、ションベンしたくて。

あ、そう?行く?

いやもう引いたんでいいっす。

そう。
あ、免許証出してくれる?

はいどーぞ。

じゃあちょっと確認させてもらうねー

はいはい。

…。

…。



…あれ?





続く。




写真、
通勤道。




Help me!! / モーニング娘。



コメント
コメントする









calendar
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< April 2019 >>
selected entries
archives
recent comment
recommend
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM